心にうつりゆく よしなしごと
心にうつりゆく よしなしごと
作成日:2020/10/13
脱ハンコに思う



脱ハンコのニュースが連日流れています。
行政手続きの簡素化を目的として無駄な押印を省こうとしているようですが、「脱ハンコ」という言葉にインパクトがあるせいか、ハンコ不要のイメージが先行しているように感じます。

ハンコ業界の不安なども一緒に伝えられているなかチョット驚いたのが、シャチハタが1995年から「パソコン決裁」を始めていたという記事です。
パソコン決裁Cloudというサービスで、大雑把に説明すると、書類をアップロードし申請を受けた人が登録されている印鑑を選んでクリックする。全員の作業が終了したら差出人へ通知が届き確認できるという流れです。
最近でこそクラウドサインなどのサービスがありますが、20年以上前にこのサービスを始めていたのはすごいと感じました。

士業では数年前からオンライン申請を推進しており、例えば社労士業務ではe-Govや近年ではGビズIDを使用しています。
また税についてはe-Tax、不動産登記や商業・法人登記などは登記・供託オンライン申請システムが使用できます。
社労士業務では全国社会保険連合会から発行される電子証明書を使用しますが、確定申告や不動産登記(父が亡くなった際に名義変更をした)の際はマイナンバーカードを電子証明書として使用しました。

行政の脱ハンコの先にあるのは電子決裁(サイン)なのか電子署名(電子証明書)なのか。
不要なものであればどんどん廃止して手続きをスムーズにしてほしいと思っていますが、それとハンコ文化は別の話だと私は考えます。
補助金や助成金の申請がオンラインでスムーズにいかなかったことを考えると、ハンコ問題よりもIT環境を整える方がもしかしたら先なのではとも感じるこのごろです。
 
 
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